2001年6月13日(水) 天気 : 晴れ

分野による状況の違い

最近、Web上で研究者のことについて書いてあるペイジを見て回ってたときに、若手研究者とくに博士号と取った後すぐ位の人が書いてるペイジにいかに日本の大学が教授を頂点とした権威主義的な性質で、教授にさからったら研究生命を絶たれるということを書いてあるペイジにぶつかった。 そこで紹介してあるリンクには、同じように大変な目にあったという人のペイジがあるわけで、それらを読んでると、日本の大学は相変わらずどーしょーもない人たちがいるんだなぁと。

いくつかのペイジをみてて気づいたことが一つ。 教授が絶対専制君主として君臨しているのは、生物・医学系が多いんだな、と。 少なくとも、自分が見たものは総て生物・医学系だった。

昔から威張ってる医者とかは大嫌いで、高校の頃に読んだ「白い巨頭」が医学部のありようだと思っている自分にとっては、ますますその偏見を助長してくれる情報となってる。 もちろん、中には真摯に病気や患者と向かいあってる医者もいるんだろうけど、大半は「白い巨頭」の鵜飼や財前だと思うな。 とくに大学にいる医者どもは。

ただ、そういうペイジを普通に読んでると理系はすべてそうだと思われたらいやなので、ここで言及しとくけど、自分のいる分野(高エネルギー原子核衝突)ではそんなことは見たことがない。 教授を「さん」づけで呼ぶのは普通のことで、「先生」なんて呼ぶと逆に慇懃無礼のような気がする。

学位を取るまでいた広島大学の物理学研究科だと、ずいぶん昔から講座制を有名無実化してて、教授、助教授がそれぞれ独立した存在だった。 これは、素粒子物理・核物理の実験・理論の研究をやってる人が多く、とくに実験の場合だと大きな実験に参加してるとそこからの予算がある程度あったり、個々に自分で科研費を取ってきたりするので、教授が金を握ってるってことが成り立たないということが一つ。

この分野の人は割と、反権威・反権力志向の人が多いんじゃないかと思うし、世間の常識が非常識になることとか。 実際、お歳暮だったかを「親が持ってけというからしょうがなく持ってきたんですけど」って教授の所にもってたら、「そんなことされては困りますねぇ」といわれて、研究室の飲み会に回したこともあった。

以下はすでに退官されたある教授に聞いた話だけど。 「盆暮れの贈り物を教授にしないような常識のないやつではだめだ」と親にしつこく言われて困った学生が相談に来たので、直接その親に電話をして「そんな付け届けで歓心を買おうなんて方が常識がない」と議論をした。 ということとか。

あとは他に考えられることとして、国際共同で実験をやってると、いろんな人にあって一緒に仕事をするわけで、そこら辺が村社会で閉じこもって小さな王国の絶対者で威張ってる人とは違ってくるのかなと。

というわけで、理系とよくひとくくりで言われるけど、分野によって全然違うってことが言いたかったわけです。