今週書いてた応募書類を今日書き上げて、FedExで送った。 公募が出たのが8月の頭で締め切りは9月30日必着。 最初は8月の末までには出そうとしていたんだけど、まぁまだ時間あるし、と思っていたらいつの間にか9月も終わり近く。 頭の中ではこういう事を書こうという構想だけはあったんだけど、実際文章にしてまとめるには時間がかかった。
さて、公募。 大学や研究所の教官や研究者に成ろうとしても、その行きたい所へ言って入れてください〜と掛け合うわけではない。 普通、大学や研究所が「これこれこういう分野の人を採用しようと思っているから応募書類を送ってね」といった感じで公募がでる。 分野によっては公募なんか無しに内輪で適当にコネで採用するところもあると伝え聞くが、高エネルギー物理の分野では聞かない。 特に国公立は情報公開が叫ばれて始めて久しいので、そういう採用をすることがばれれば世間のイメージが悪くなるだろうし、そもそも実力では無くてコネで採用しているような所はそのうち自滅するであろう。 なぜなら、そういう採用を行う人々は自分より能力のある者は採らないであろうから、それを繰り返すことにより結局はその研究室ないし研究科の全体のレベルが下がることは明らかである。 そのような愚か者共は滅びてしまえ。
と、自分が忌み嫌う者達への呪詛はおいといて。
公募といっても、その辺の町中の掲示板に張ってもあまり効果がないので(日本中の町の掲示板に張れば効果はあるかも知れないけど、現実的じゃない)、公募が出されるのはその分野の学会誌やそのwebページに掲載を依頼し、他には研究者で作っているメイリングリストに流される。 例えば日本物理学会のページには人事公募のページがあって、公募する側が送ったものが載っている。 今回出したのは、広大の公募へ。 しかも自分のいた研究室なのでなんとなく出すのが恥ずかしい。 もちろん、そこが悪いと言ってるわけではない。
自分のやってることの分野では、たとえ助手の公募をしても自分の所の院生を採ることはまずないし。 現に自分が居たときの先輩とかはどんどん他の所へ公募して出ていったし。 他へ行くのが当たり前と思っている中で、自分の居た研究室のポストへ応募するというのは、照れくさいというか何というか。 ま、しかし出しても採用されるとは限らないけど、出さないと採用されないのは明らかなので、出せるものは何でも応募しとかないと。
今回出したポジションの公募は以下の通り
広島大学大学院理学研究科教官
1.公募人員
(職名、人数):助教授または講師1名(応募者の教育経験に応じて職種を判定します.) 2.所属部門、講座、
研究室等:物理科学専攻宇宙・素粒子科学講座 3.専門分野、
仕事の内容:高エネルギー原子核衝突の実験的研究. 大学院・学部における教育を担当. 4.着任時期: 決定後できるだけ早い時期 5.任期: 6.応募資格: 博士号取得者 7.提出書類: ○履歴書
○研究業績リスト
○主要論文別刷5編以内
○研究実績と今後の研究計画(2000字程度)
○教育経験と着任後の教育に関する抱負(1000字程度)
○意見書2通、あるいは意見を聞ける方3名の氏名及び連絡先8.公募締切: 2002年9月30日(月)必着 9.書類送付先、
問い合わせ先:(1)書類送付先:
739-8526東広島市鏡山1-3-1
広島大学大学院理学研究科物理科学専攻長 大杉節
(2)問い合わせ先:
同専攻 杉立徹 電話0824-24-7376、sugitate@hiroshima-u.ac.jp10.その他: 応募書類は封筒に「応募書類在中」と朱書し、簡易書留で送付すること.
研究科の詳細はhttp://www.sci.hiroshima-u.ac.jp/を参照のこと.
公募の中で要求される書類は定型なんてものはないし、それにその募集ごとに何の書類を出せってのは違ってくる。 だいたい履歴書と研究業績に関する書類は要求されて、あとは主要論文の別刷を要求されることが割と多い。 論文を学術雑誌に投稿して採用されると、雑誌に載るのは当然として、その雑誌の載った体裁の論文をそれだけ取り出したものを出版社が送ってくれる。 これを別刷と呼んでいる(英語では reprints)。
といっても、「最初の50部は無料で送ってあげるけどそれ以上欲しかったらお金払ってね」という出版社もあれば、「ただではあげないけどお金払ってくれたらあげる」という所もある。 この別刷りはその論文を書いた筆者の所へ行くので、それを持っている人がその論文の主な著者であると証明するのに役立つという訳である。 なぜかというと多くの論文は共著であることが多いし、高エネルギー物理では最近は実験グループがどんどん巨大になっていっているので、論文の著者リストを見ただけでは誰がその論文に主な寄与をしたのか分からなくなっている。 人が少なかったりすると寄与の大きな順で名前を連ねることも出来るけど、人が多いと難しいしそもそもそんなことをやってると「俺の方が貢献度が大きい」と言い出す人が出てきたりしてもめる元になるので、実験グループが出す論文は基本的にアルファベット順で参加者全員の名前が載ることになる。
出した書類のうち「教育経験と着任後の教育に対する抱負」は結構好きなことを書いたけど、どう受け取られるだろうか。 わざわざ、落ちるような書類を書くつもりはないけど、かと言って相手の望むだろうことを推測してそれに媚びたことを書くようつもりもないし、そもそもそんな姑息なこともするような者は蹴られるだろう。
公募への応募の書類を見てみたいという奇特な人がいたら、
http://www4.rcf.bnl.gov/~kaneta/koubo_hiroshima/にPDFで置いといたのでどうぞ。